膠原病
膠原病
膠原病とは、1つの疾患名ではありません。細菌やウイルスなどの病原体に抵抗する自身の免疫(自己免疫)が、皮膚・筋肉・関節や内臓を攻撃する疾患の総称として使われます。
それぞれの疾患によって出現する症状は異なります。共通して自覚する症状としては、発熱・全身倦怠感などの全身症状、関節の痛み・腫れ、筋肉痛・筋力低下、発疹や紅斑などの皮膚症状が挙げられます。これらの症状が長期に持続する場合には、膠原病を疑う必要があります。
内臓に病変が発症した際には、それぞれの臓器による症状が出現します。例えば、涙腺が侵されるとドライアイ(目の乾燥症状)、唾液腺だとドライマウス(口の乾燥症状)、肺であれば咳・呼吸苦・息切れ、心臓であれば動悸・浮腫などを自覚することがあります。
これらの症状が持続するようであれば、膠原病を疑いリウマチ専門医での診察と検査を受けることをお勧めいたします。
膠原病の診断は、他の疾患と異なり、診断がつかずに、原因不明とされることがしばしばあります。診断には、患者様の症状とその推移、診察、自己抗体を含めた血液検査、内臓病変の検索のための検査(エコー検査やCT検査など)などが必要です。これらの検査結果を総合して、診断基準と照らし合わせて最終的な確定診断となります。当院では、血液尿検査、関節エコーなどのエコー検査、X線やCT検査など施行可能です。
疾患活動性、臓器障害や合併症の評価を行い、治療方針を決定します。グルココルチコイド薬や免疫抑制薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などがありますが、治療前のスクリーニング検査を行い、患者様とよく相談しながら、適切な治療を受けることが大切です。治療中もモニタリング検査を行いながら、合併症などの管理を行っていきます。
当院はリウマチ膠原病専門クリニックです。経験豊富なリウマチ専門医による診療を行っており、極力自己完結型の検査体制を揃えています。当院での診療をご希望の方はお気軽にご相談ください。